プロテオグリカンの役割と美容効果
アルベイズ梶原Share

こんにちは。
アルベイズ梶原です。
プロテオグリカンは、体内に存在する重要なムコ多糖の一種です。
今回はその役割と効果を解説していきます。
プロテオグリカンとは?
プロテオグリカンは糖とタンパク質からなる大きな分子で主に真皮や関節軟骨、脂肪組織、腱などに多く存在しています。
ちなみに、関節痛の治療薬として使われているコンドロイチン硫酸もこのプロテオグリカンの一種です。
その主な役割は水分を保持し、組織の弾力性や潤いを保つことです。
分子の中心にコアとなるタンパク質があり、その周りに糖鎖が巻き付いたような構造をしています。
コアのタンパク質はEGFやFGFなどの成長因子が多く、周囲の細胞を活性化させ、ヒアルロン酸やコラーゲンを増産させます。
また、自身も糖鎖部分に水分子を吸着できるので、保水作用があります。
プロテオグリカンの効果
プロテオグリカンは真皮層でのコラーゲンや、ヒアルロン酸を増やし、自身も保水性があるので、肌のハリや弾力を保つために重要な役割を果たしています。
つまり、プロテオグリカンの量が減少すると、たるみやシワの原因となります。
プロテオグリカンを直接摂取しても意味がない?
プロテオグリカンは最初に解説したとおり、皮膚、軟骨、脂肪組織、腱に多く含まれているので、その部位を食べることで摂取出来ます。
プロテオグリカンはサプリメントとして市販されていますが、口から入れても消化吸収の過程で分子はバラバラに分解されてしまいます。
なので、食べても直接肌に届くわけではありません。
しかし、プロテオグリカンを作るための材料が供給されます。
また、プロテオグリカンを体内で作っているのは主に線維芽細胞です。
単にプロテオグリカンを摂取するだけでなく、線維芽細胞を活性化させることも重要で、この線維芽細胞を活性化させる成長因子がFGF(線維芽細胞成長因子)です。
木材が供給されても大工が働かなければ、家が建たないのと同じで、FGFがなければ、体内のプロテオグリカンは増えません。
また、プロテオグリカンは分子量が大きいので肌に直接塗っても吸収されません。
(肌の表面を保湿する効果は期待できますが)
まとめ:プロテオグリカンを増やすには
プロテオグリカンが減少すると、たるみやシワの原因になるので、プロテオグリカンの量を保つことは美容に重要です。
十分なプロテオグリカンの量を保つには
- プロテオグリカンを摂取する
- FGFを補給する
この2点が大事です。