ヒアルロン酸の美容効果と増やし方
アルベイズ梶原Share

こんにちは。
アルベイズ梶原です。
今回は美容でよく出てくるヒアルロン酸についてです。
体のあちこちに存在していてうるおい(水分)を保つ働きがあることがわかっています。
安全性が高く、美容以外でもひざ関節の治療等で医療現場でも使われています。
ヒアルロン酸は真皮の隙間を埋めるムコ多糖類のひとつで、1gで6Lの水分を保つことが可能と言われています。
ヒアルロン酸の肌での役割
そのため、肌の中では表皮細胞の下の真皮層でクッションのような役割をしており、主に肌のハリや弾力の保持に関与しています。
ヒアルロン酸は注射でないと意味がない!?
使用方法として 気になる部分に直接注入する注射や、化粧品として肌に塗るタイプもあります。
注射の場合、即効性がありますが持続力はないので、定期的に注射しなくてはなりません。
また、ヒアルロン酸は分子量が大きく皮膚から吸収されることはありません。
つまり塗るだけでは体内のヒアルロン酸が増えることはありません。
皮膚の表面で一時的に水分を逃さない働きはあるので、全くの無意味ではありません。
体内のヒアルロン酸を増やすには?
では注射以外でヒアルロン酸を増やす方法はないのか?というとそうではありません。
方法としては
- ヒアルロン酸を食べる
- 線維芽細胞を活性化させる
ヒアルロン酸が多く含まれる食品
タンパク質など他の生体分子と同じく、食べ物やサプリで補給するのが増やすのには効果的だと考えられます。
ヒアルロン酸を多く含んだ食品はコラーゲンやエラスチンを多く含む食品と概ね同じです。
- 豚の皮
- 鶏の皮
- 鶏軟骨
- 牛すじ
- スッポン
- ウナギ
- フカヒレ
- 動物の骨や軟骨をまるごと煮込んだブロス(出汁)
などです。 また、山芋や海藻、オクラなどぬめりの多い野菜にも含まれています。
ヒアルロン酸は線維芽細胞が作る
残念ながら、ヒアルロン酸を摂取すれば、そのままヒアルロン酸が増えるわけではありません。
他の栄養と同様ヒアルロン酸は一度、分子レベルで分解されてから、吸収されます。
体はそれらの分子を材料にしてヒアルロン酸を作り直すことになります。
ヒアルロン酸を主に体内で合成しているのが線維芽細胞という細胞で、この線維芽細胞を活性化させるのがFGF(線維芽細胞成長因子)という成長因子です。
なので、単にヒアルロン酸を摂取するだけでは不十分でFGFの分泌を促す必要があります。
ストレス(怪我等)によってFGFを始めとした各種成長因子の分泌が促進されることは知られていますが、怪我をしては元も子もありません。
(ちなみに、怪我をすると成長因子が分泌される仕組みを利用した美容医療がダーマペンやダーマローラーです)
幹細胞は成長因子をよく分泌するのですが、その中にもFGFが含まれます。
幹細胞が分泌した成長因子、エクソソーム、サイトカインを含む美容成分がヒト幹細胞培養上清液になります。