ヒト幹細胞培養上清液の美容効果
アルベイズ梶原Share
こんにちは
アルベイズ梶原です。
今回はヒト幹細胞培養上清液の美容効果について簡単に解説していきます。
幹細胞コスメに入っているのは幹細胞培養上清液
まず、いわゆる幹細胞コスメに配合されているのは幹細胞そのものではなく、培養したときに幹細胞が分泌する成分を含んだ”幹細胞培養上清液”というものです。
長いので”上清液”と略して呼んでいます。
この上清液には
- 成長因子
- サイトカイン
- エクソソーム
などの生体情報分子が含まれています。
生体情報分子:体の中で細胞に様々な指令を伝える分子
1.成長因子
成長因子は生体情報分子の1つです。
種類がたくさんあるのですが、どれも特定の細胞に「元気になれ」という指令を伝えることは共通していきます。
上清液は成長因子のオールインワンパッケージと言っていいほど、多様な成長因子が含まれています。
その中でも特に重要な成長因子はEGF、FGFです。
EGF:ターンオーバーを促進する
FGF:ハリ分子(コラーゲン等)を増産させる
という作用があります。
2.サイトカイン
サイトカインというのも生体情報分子の1つで、多くの種類があります。
サイトカインの作用は主に炎症のコントロールです。
肌で炎症が強く起こり過ぎると、色素沈着、シミになってしまいます。
上清液には炎症を抑える方向に働くサイトカインが含まれているので、こういったトラブルを防ぐ作用が期待できます。
実際、研究でも炎症による肌の赤みを改善する効果が確認されています。
3.エクソソーム
エクソソームは最近、美容界隈でよく聞くようになったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
エクソソームとは生物学的には生体情報分子を包んだ脂質膜を指す用語なので、エクソソーム自体に大きな意味はありません。
重要なのは中に入っている成長因子やサイトカインなど生体情報分子です。
エクソソームの機能についてはまだ不明点も多く、研究が進められているところです。
上清液の特徴
上清液の美容効果の源泉は上で出てきた成長因子とサイトカインです。
- 成長因子が肌の細胞たちを元気する
- サイトカインが過剰な炎症を抑える
この2つの作用がメインになります。
正しく使えば、非常に効果の高い成分なのですが、2つ大きな問題があります。
- 非常に不安定
- 分子量が大きい
1.超不安定
成長因子やサイトカインは非常にセンシティブな分子です。
例えばEGFは水に溶かした状態で2時間おいておくだけで、半分が失活し、効果は激減してしまいます。
そのため、医療機関では常に冷凍保存(-20℃以下)で、直前に解凍して使用します。
つまり、ただ配合しただけでは効果は期待できないということになってしまいます。

こちらは私(梶原)が身体麻痺の治療に使用した上清液です。
このようにクリニックからは冷凍状態でもらってきて使う前に解凍していました。
2.分子量が大きい
肌にはバリア機能があるため、分子量の大きい分子は通しません。
特に成長因子は分子量が大きいため、ただ塗るだけだとほとんど浸透しません。
一般に美容医療では皮下注射で直接肌に注入しています。
アルベイズ独自のナノOCT加工
アルベイズでは独自技術であるナノOCT加工を採用しています。
これは簡単に言うと、上清液の成長因子やサイトカインを脂質膜で包んでしまって、水をシャットアウトする技術で、
成長因子やサイトカインが水分子に接触しないようにすることで失活を防ぎます。
また同時にナノ化も行うので、浸透力を高めることもできます。
「幹細胞培養上清液高濃度配合」に意味がない理由
上清液は非常に繊細な成分なので、取り扱いには細心の注意が必要です。
また配合方法も工夫しなければ、すぐに効果はなくなってしまいます。
元の上清液の品質+管理体制+配合方法
この3つが揃わなければ、いわゆる幹細胞コスメとしての効果は発揮されません。
”幹細胞培養上清液高濃度配合”という謳い文句をよく見かけますが、「高濃度=効く」とは限りません。
同じ配合成分名としては同じ幹細胞培養上清液であっても、その品質が分からないからです。
幹細胞美容の効果を体験するためには確かな品質と配合技術のある製品を選ぶことが重要です。
